起業独立研究会 

「半年程前から起業を考え始めていろいろノートに書いているが
何もまとまらない。どうしたら良いのでしょうか?」(45歳・男性)

「自分を理解する。」・・・起業を成功させるためのスタートがここです。自分を理解し、自分の人生について考える。当然ですが「自分を理解」して、自分の持つ才能や能力、得意を明確にして、それを活かすことが起業成功の近道です。

しかし、実際には多くの起業志望者は「自分に適したもの」ではなく、「一見すると成功しそうに見える商材、簡単に独立できそうなビジネスで起業」します。

経営とは短期決戦ではなく長期戦です。そのため起業に良さそうに見える商材やビジネスに手を出して短期的に成功しても、自分の能力や才能が発揮しにくい仕事、好きになれない分野での起業は長期的には上手くいきません。だから起業に際しては、まず自分を十分に深く理解する必要があります。

本田健氏(「ユダヤ人大富豪の教え」等の著者)は著作やセミナー等で「好きなこと」「得意なこと」「今までやってきたこと」「ライフワーク」「お金になること」といった要素を満たす生き方をすることが、幸せで豊かになるための道であると言っています。

私は40歳での起業前にはこれらの要素にさらに「人に言われたこと」「気づき」の要素を加えて自分の人生の棚卸を行ないました。これらの各要素や要素の融合点は本人自身にしか書くことができません。あなたにとっての「好きなこと」「得意なこと」「今までやってきたこと」「ライフワーク」「お金になること」「人に言われたこと」「気づき」はあなた自身にしか分かりません。あなた以外の人では探し出せません。そのため時間をとってじっくりと自分の人生の棚卸をする必要があります。

「好きだったこと」にはその当時大好きで熱中したことや、夢中で実行していたことを書き込みます。うまく出来たとか出来なかったとか、結果が出たとか出なかったとかに関係なく、ただ純粋に好きだったことを書き込みます。仕事に限らず、遊びでも、趣味でも何でもOKです。「読書が好きだった。」「サッカーが好きだった。」「旅行が好きだった。」など何でも良いのです。

「得意だったこと」には人より優れていたことや得意だったことを書き込みます。人並み以上に自分で得意だと思っていたことを書きます。他人がどう思ったかは関係ありません。実際に優れているかどうかも関係ありません。ただ、主観的に自分で得意だと思っていた事をどんどん書き込みます。

「やったこと」はその当時に行った行動で特筆的な行動を書き込みます。「生徒会長になった」とか「サークル活動で全国大会に出た」とか「一人暮らしを始めた」「一人旅に出た」「バンドを結成した」「学園祭でライブをした」とか、その時代時代で印象に残った行動を書きます。

「お金になったこと」はその時代にお金を生み出したこと、収入になったことを書き込みます。アルバイトや仕事、お手伝い、宝くじなどあなたにお金をもたらしたことを書きます。

「人に言われたこと」は先生、先輩、後輩、友人、家族、親戚、上司、部下、取引先といったあなたの周りにいた人に「あなたは○○だね。」とか「あなたは○○が上手だね。」「あなたは○○な人のように見える。」と言われたことを書きます。

「気づき」にはその時代、時代であなたが人生で気がついたことや発見したこと、悟ったことを書きます。

全部の項目が埋まらなかったとしても心配しなくて大丈夫です。分かるところ、思い出したもの、書けるものから書き込みます。

また、これからの書き込み作業は「完璧に全てを書き込もう」としない方がよいです。最初は書けるところだけ書き込みます。また、あまり深く考え込んで「良い答えを書き込もう」とせずに、あなたが心に感じたまま、頭に思い浮かんだままに素直に書き込みを行なってください。

また、この作業は3〜5回程度繰り返すことにより、あなたが成功するための「要素の融合点」が明確になってきます。

そのため書き込みに際しては、後で修正ができるように鉛筆やシャープペンで書き込みを行なってください。これを繰り返しているとある時点で「点々としていたあなたの人生の要素」が「全てつながる時」が来ます。
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プチ起業独立のススメ 起業独立を成功させる3つのポイント
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