独立起業と独立開業成功の鉄則
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起業独立・起業開業失敗の原因その6 先生が少ない現実 思い出してください。あなたは昔、ゴルフが上手くなりたい!と思った時に誰にレッスンを受けましたか?あなたがテニスが上手になりたいと思った時に誰をお手本にしましたか?あなたが釣りを始めた時に上手になるために誰に手ほどきを受けましたか?あなたが英語の習得をする時に誰に習いましたか?あなたが習い事を始めた時に誰に教えてもらいましたか?あなたが仕事を覚える時に誰に指導を受けましたか? 勉強、スポーツ、習い事、仕事・・・何であれ過去においてあなたが「○○が上手に行ないたい!」「○○をものにしたい!」「○○をマスターしたい!」と思ったときには、必ず「○○を既に上手に出来る人」を見つけて、教えを請うて、学び、練習したはずです。これはビジネス、経営でも同じです。つまり起業して経営を軌道に乗せるには「既に起業して経営に成功している人」を見つけて、その人から学び、練習すれば良いだけなのです。 但し、ここで問題なのは冒頭に述べたように起業して10年間生き残り、経営で成功を収めて、継続した利益を出している人は極めて少ないということです。つまりお手本となる先生の数自体が少ないのです。しかも、ゴルフでも、テニスでも野球でもそうですが、世界で通用するレベルを目指す場合に師事する先生と、地区大会で優勝するレベルを目指す場合に師事する先生が異なるように、ビジネスでも「自分が望むレベルに応じた先生」が必要です。 つまりあなたがビジネスで「1億円プレーヤー」を目指すなら、それを既に実現している人に師事し、「100億円プレーヤー」を目指すなら、それを実現している人から教えを受けることが、自分の望むものを手に入れる最も効果的な方法になりますが、現実問題としてそれを実現している人を探すこと自体が難しいのです。 例えば私の場合で言えば、私は起業してなんとか15年以上生き延び、社員数は2〜5名程度、年商数億円、個人年収8桁規模にするためのビジネスの考え方、経営戦略、戦術論は経験をベースに教示することはできますが、社員数が100人規模で年商数百億といった規模のビジネスは戦略、方法論、考え方が全く異なるため、教えを請われても自らの経験と知識からは教えることが出来ません。 勉強でも、スポーツでも、習い事でも、ビジネスでも「自分が望むレベルに応じた先生」が必要なのですが、その人を見つけ出すのが難しいのです。また、運良く見つけ出したとしても、その人に「先生」となってもらい手ほどきを受けることは現実問題としてもっと難しいのです。 10年以上生き延びて利益を出し、ちゃんと毎年法人税を納めることの出来る企業は少ないのです。だから、「起業独立の成功事例」を説く士業やコンサルタントではなく、「起業独立を成功させた経営者」というのは極めて稀な存在なのです。しかも「民力・2004年度版」(朝日新聞社編)によれば「日本の総従業員数」は60,158,044人であり、「年間1000万円以上の申告所得者数」は792,245人です。これは率にして1.3%、つまり労働者100人中に約1人の計算です。さらに「年間3000万円以上の申告所得者数」は114,352人です。率にして0.2%、つまりあなたが仕事で日々接する人のうち1000人中に2人しかいないのです。 だから本当の意味で起業家として成功し、事業を継続させ、しかも本人も経済的にも十分な収入を得ている「先生」を探し出すこと、さらに教えを請うて「必要な考え、戦略、方法論」を聞くこと、手ほどきを受けることは非常に困難なのです。かくして、自己流、我流、無計画、無鉄砲、不勉強な起業家や経営者が多く現れては消えることになります。 |
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